【コラム#11】 医療現場に入るときの”テーブルマナー” 〜現場に入って感心される立ち振る舞いとは?〜
普段、会社でお勤めの皆様が医療現場にお客様の声を聞きに入る、実際に医療機器が使われている場面を見学する、そのような機会があります。医療現場というのは特殊な環境で、何が正解?不正解?かがわかりにくく、ライフトゥデイ代表の原はしばしば「どのような立ち振る舞いをしたら良いのでしょうか?」とご相談を頂くことがあります。
これは、コース料理のテーブルマナーのようなものだと私は考えているのですが、良いテーブルマナーを知っていると安心して食事を楽しめるように、知っておくと安心な病院でのマナーはあるのでしょうか?
じつは、国や食文化によってテーブルマナーが異なるように、「医療現場のテーブルマナーはこれ!」と明確に定義されているものはありません。しかし、これからお伝えする3つのポイントを意識するだけで、病院でどんなことに気をつけて行動すればよいかの基礎が理解でき、立ち振る舞いがグッと楽になるはずです。
そのポイントとはずばり・・・
・医療安全
・感染対策
・医療倫理と個人情報保護
の3つです。
この3つは医療関係者も生涯を通して勉強し続けることが求められる領域でもあります。それでは一つ一つ、具体的に見ていきましょう。
(1)医療安全
これは当然ですが、医療現場で事故が起こらないように、未然に予知して対策することです。医療現場ではこの信念に乗っ取って、診療を標準化したり品質管理したりしています。
たとえば「危険を予知する」というのは「安全な行動」とは言えないので、そのような行動が診療パターンに組み込まないようにあらかじめ設計されています。
(2)感染対策
新型コロナウイルスの感染拡大により、感染対策の意識は一般的にもだいぶ普及していますが、実はコロナ禍以前からやっていることは全く変わっていません。
当然、医療現場で感染症を拡大させないためにどのように行動したらよいのか?医療従事者は常に意識して行動しています。
(3)医療倫理と個人情報保護
医療倫理は例えば、
・患者さんに対して公平に医療を提供しましょう。
・患者さんに危害を加えることは何よりも避けましょう。
など、倫理の原則に従って医療従事者がどのように行動するべきか?という規範となる項目です。
個人情報保護は当然ですが、患者さんのプライバシーを守るための行動基準です。
個人情報保護について十分に理解していることで、患者さんからプライベートに関わるニーズを聞き出す時にも、安心して話して頂くことができるのです。
以上3つの項目について十分に配慮した行動をとることが、いわゆる「医療現場でのテーブルマナー」を守ることにつながります。
医療従事者はこれら3つの項目について定期的に専門的な講座などで受講していますが、世の中に出回っているこれらの教材や講習会のほとんどは医療従事者向けの難易度・内容になっていて、開発者や企業の立場で学ぶ場合は適切な中身が違ってきます。皆様が医療現場に入ったときにトラブルに巻き込まれないためにも、しっかり準備をして入るように心がけて下さいね!
株式会社ライフトゥデイでは、大学病院やがんセンターなどでこう言った開発者向けの研修内容を指導したりしておりますし、個々の案件にしたがってご指導させて頂いていますので、問い合わせフォームに面談希望の旨、記載して送信頂ければと思います。