【コラム#10】ヘルスケア参入は果たしたが、次に何をしたら良い?

ヘルスケア事業に新規参入する企業は多いのですが、実際には素晴らしい成果を上げている会社もあれば、そうでない会社もあります。 A社は短期間でどんどん新しい契約につながったり、積極的に新しい製品の発掘をしたりしています。その一方でB社は「とりあえずヘルスケアに参入してはみたけども、次に何をしていいかわからない」とのこと。...

【コラム#9】医師は何でも知っている? 〜知っていること、知らないこと〜

ある会社の方から「インタビューに同席して、一緒に話を聞いていただきたい」とご依頼をいただいたことがありました。 「この先生、いいな~」と思っている著名なドクターに、ある開発品に対する意見を聞きたいとのことでした。新製品を開発する前に、このようなインタビューを実施するのは大事だし、とてもいいことだと思います。...

【コラム#8】既存品のバージョンアップのニーズとは? 新規と改良品はそもそも進め方が違う!

「新製品を開発したいのですが、どう進めていいかわからない」との相談を受けることがあります。ところがよくよく聞いてみると、現在の製品の仕様の一部を変更した製品であることが多いんです。これは改良品ということになります。 まだ世の中に普及していない新しい製品を、2番手、3番手として参入するのが新規の(De...

【コラム#7】ドクターから情報収集するとき 〜ためらい・抵抗感はないですか?〜

エンジニアの方から「医師と情報交換をするときに抵抗を感じてしまう」という話をよくききます。なぜ抵抗を感じてしまうのでしょうか。大前提として使う用語が全く違う為、コミュニケーションをとるのが大変であるということがあります。 ・いきなり難しい用語で説明されてもよくわからない...

【コラム#6】医療者へのインタビューの5W1H

私たちは医療機器等の開発に際して、開発企業から医師へのインタビューのお手伝いをすることが多く、今まで様々な案件に関わってきました。製品を開発する上で医師に話をきくことは大事なことですので、お声掛け頂けることはとても嬉しく思います。 ただ、その際によく感じているのは、何のためにインタビューするのか、結果を何に使うのか、どのように生かすのか、そこを明確にしてからインタビューを開始した方が良いのでは?ということです。...

【コラム#5】プロジェクトで人を巻き込むには?〜社内でうまく進めるためには?〜

先日、あるイベントにお越しになった方から「私がやりたいことをどうやったら社内の人に協力してもらえるか悩んでいるんです。」というご相談を受けました。 その方は新規プロジェクトを進めるために非常に努力されていたようですが、他の方々は普段の業務で多忙なため、新規プロジェクトに対しては消極的になってしまい、結果として社内で協力者がいないという状態になってしまったようです。...

【コラム#3】医療ニーズの目利き〜その意見は本当に正しいのか?〜

以前、弊社のクライアント様から「先日、新しい医療機器を自社販売するかどうかを検討する際に、先生に意見をもらうためにインタビューを実施しました。ですが、その結果を踏まえて、自社でどの医療機器を取り扱うかを検討したときに、ニーズの目利きができなくて困っているんです。」というご相談を受けました。 実際にクライアント様が情報収集されたことを伺ってみたところ、市場性や技術、規制対策など、多様な評価項目を使っており、しっかりと分析しているように見えました。しかし、それらの中である視点が抜け落ちていたことが、ニーズの目利きができない原因だと分かりました。...

【コラム#2】ポストコロナ時代の医療現場観察 〜情報収集が難しくなった理由?〜

先日、あるセミナーを実施したときに医療機器開発企業の方からこのような相談を受けました。「医療機器に関する意見やニーズを探りたいのですが、コロナの影響で医療現場に入ることが難しくなって困っているんです。」 COVID-19感染拡大の影響で医療従事者以外の病院への立ち入りが厳しく制限されており、このような所にも影響が出てきています。...

【コラム#1】ニーズのセカンドオピニオン〜自信を持って開発を進められますか?〜

先日、あるクライアント様からこのようなお話を聞きました。 「原先生、ご相談なのですが、これまで数年に渡り、ある有名な先生と医療機器を共同開発してきたんです。これから上市、販売というところなのですが、社内で『本当の他の先生もこれで悩んでいるのだろうか、買ってくれるのだろうか』という疑問の声が挙がってきたんです。例えていえば、ニーズのセカンドオピニオンが欲しいんです。」...